- 遮へい材の“無鉛”と“含鉛”はどう違うのですか?
- X線防護衣に使用されている遮へい材とは、X線およびその散乱線の透過を遮断するためのシート状の素材です。そのシートに混ぜ込む原材料の違いにより“無鉛”と“含鉛”の2つに区別されます。古くから使われてきたのが原材料に主に鉛を使用した含鉛です。一方、無鉛はその名の通り原材料に鉛以外の重金属を使用したもので、X線防護衣の着心地の軽さやフィット感を実現しました。
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- “無鉛”と“含鉛”で遮へい能力には差があるのですか?
- 一般の医療施設におけるX線のエネルギー下では、無鉛と含鉛の遮へい能力には違いはありません。
- “無鉛”と“含鉛”、どちらがより多く選ばれていますか?
- X線を使用した治療や手術が一般化した昨今は、医療従事者のみなさまがX線防護衣を着て過ごす時間も飛躍的に増えています。そのため、昨今は着心地の軽さやフィット感にすぐれた無鉛のX線防護衣のご注文が圧倒的に多くなっています。ただし、含鉛には低コストという利点があることから、ご予算に応じて、無鉛・含鉛をご選択いただいております。
- 大きいサイズでの作製や仕様のアレンジはできますか?
- X線防護衣にはS・M・L・LLの4サイズをご用意していますが、特注対応として、ご指定の寸法での作製も承ります。また、ご希望の形状・仕様にアレンジしたX線防護衣を作製することも可能です。
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- 汗や汚れがついても洗濯はできないのですか?
- X線防護衣に着用した人の汗、薬品、患者様の血液などがつくことはよくありますが、水洗いすることはできません。縫製品であるため、縫い目から水や洗剤が入ると内側の遮へい材が劣化するおそれがあるからです。汚れは水拭き、アルコール消毒などによって除去してください。
- X線防護衣の耐用年数はどのぐらいですか?
- とくに法的に定められた耐用年数はありません。定期的に透視検査を行い、遮へい材の劣化等が認められなければ長期間でもご使用いただけます。長持ちさせるためには、専用のハンガーに掛けるなど、日ごろの管理を怠らないことが大切です。
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- X線防護衣を処分するときはどうすればいいのですか?
- 老朽化などによって役割を終えたX線防護衣は、「安定型産業廃棄物」として処分場に廃棄することが必要です。方法・手続き等は、ご契約の産業廃棄物処分業者様にお問い合わせください。